TOPEXHIBITIONマリアンヌはだれ?
2022.04.22 (Fri) - 2022.07.10 (Sun)
EXHIBITIONS
マリアンヌはだれ?
マリアンヌ・ハルバーグ
Who am I?/ 2022/ ceramic,wood/ 24.0×20.5cm/
©︎Marianne Hallberg
株式会社トンカチは、東京都渋谷区猿楽町にギャラリー「のこぎり」をオープンします。第一回展覧会として、スウェーデンのセラミック・アーチスト、マリアンヌ・ハルバーグの日本初となる個展「マリアンヌはだれ?」を開催します。
マリアンヌは現在70歳になるスウェーデンのセラミック・アーチストです。彼女は「若い頃の私は全てを知っていると思っていた」と言い、「あのままでは生きていられなかっただろう」と言います。彼女は「ひとつひとつの工程に時間がかかる陶芸」という手強い仕事に出会うことで、自分の何かが大きな謙虚に出会い、人生を肯定することが出来るようになった。そのことで、ここまで生きることができたのだと言います。陶芸は、まず仕事である以前に、彼女にとっては命の恩人であるのです。彼女は陶芸によって、自分の見える範囲の世界を、自分が感じるままに、できるだけ他人の解釈を介在しないで、見てよいのだ、見るべきなのだ、ということを、発見しました。彼女は生活と地続きであるものこそが正しさなのだと確信していて、正しさはユーモアと繋がっていると信じています。そして、その世界観が最も現れる場所が個展であり、彼女は展示全体で部屋いっぱいのユーモアを作り出します。彼女は「自分はサイエンティストにシンパシーを感じる」と言います。彼女にとっての個展は「私は誰?」という永遠の謎に対する現時点での研究報告なのです。

Marianne Hallberg(マリアンヌ・ハルバーグ)
1952年、スウェーデンの港町ヨーテボリに花屋の娘として生まれる。青春時代に世界を放浪した後、作陶を開始する。唯一無二の作風が先進的クリエイターの注目を集め、若い世代からは憧れの陶芸家として名前が挙がる。アーチストに熱愛されるアーチストである。信条は「Be Kind(やさしくあれ!)」。
日常に普通にあるもの、手で触れる範囲に存在する「あたり前」なものが彼女の創作対象である。平面に描かれたスケッチがまるで意思を持って立ち上がったような立体作品から、だまし絵のような平面作品、私たちに問いかける「言葉」のプレートなど多彩。作品の多くは白地にマリアンヌブルーと言われる特徴的なブルーの線で描かれている。
https://www.nokogiribytonkachi.jp/marianne_exhibition-view.html